哲学系ITエンジニアって、どの位いるんでしょうね(・∀・)
マズローの自己実現理論とは
マズローの自己実現理論については優良なまとめ記事が沢山あるので、検索をかけて自分にわかりやすいサイトで確認するのが良いと思います。
ここでの説明は割愛しますが、以下に2つリンクを貼っておきます。
上記のWikipediaの『批判的意見』に書かれている点について、補足で説明をしておきます。不要な方は飛ばして下さい。
同じ理論に当てはめる以上、対象が人間からITエンジニアに変わっても、実証と理論構造に対する批判的意見に変わりはありません。
実証に対する補足
私の実証もネット上で検索しうるIT関連の記事と、出会ったITエンジニアの方々、そして今までの現場経験に依存しています。
サンプリング数的にはマズローのそれより少ないですし、偏りがあるものとします。階層には個人差があり、また欲求階層の順番も一定ではないと考えます。
理論構造に対する補足
第一の批判
ITエンジニアにとっての環境要因は現場での経験ですが、ITエンジニアになる前の環境要因の影響も大きいです。
例えば就職するのは日本では20歳前後です。それまでに形成した価値観や性格は変えようがありません。誰よりも正義感が強い人は安全の欲求の秩序を重んじるでしょうし、承認欲求が強い人は地位や権力に価値を見出すでしょう。
第二の批判
欲求の階層やその深浅については、ITエンジニアの数だけ存在すると考えていいでしょう。
例えば生理的欲求よりも自己実現の欲求が遥かに強く、不眠不休で活動をした結果、体調を崩す方もいます。また家庭のある社会人であれば、安心して家族を養うことができる安定、すなわち安全の欲求を優先するかもしれません。
第三の批判
これは各欲求の深浅による達成度の違いです。本人が何パーセントで『乗り越えた』と認識するかによるでしょう。
例えば自己採点が100点満点でないと我慢ならない人もいれば、再試験にならない程度の点数ならいいと考える人もいます(もっとも点数と実力は比例しませんが……)。
ITエンジニアで考えるとは
「ITエンジニアは自己実現に向かって絶えず成長する」
優秀なITエンジニアの方々は、絶えず高次の欲求を満たすための努力をしています。言い換えれば常に『自分の欲求を満たせる環境』を求め続けています。
もし彼らを囲い込みたいのなら、彼らのニーズに応えなければなりません。では彼らのニーズ(欲求)とは、一体何なのでしょうか。
以下の記事は有名です。これら以外にも『エンジニア 辞める』で検索をかければ、実に多くの類似記事がヒットします。
彼らは何故、辞めてしまうのでしょうか。
具体的な環境が悪いとか、仕事が楽しくないからだとか。そんな理由を並べた記事は山ほどあります。山ほどあるということは、そこには法則や理論が隠れている可能性があるということです。
ではその法則あるいは理論とは何でしょうか。
様々な角度からの解釈が可能ですが、本連載ではマズローの自己実現理論に当てはめて説明を試みてみたいと思います。