短いし最後格好付けた感あるけど気にしません(「・ω・)「ガオー
雑感
現場を2, 3箇所経験したプログラマが、本来どうあるべきかを確認出来る本でした。当たり前のことしか書いていないように見えるかもしれませんが、その当たり前ができている人・できている現場はいくつあるでしょうか。
『誰かの常識は、誰かの非常識』という言葉があるように、『どこかの現場の常識は、どこかの現場の非常識』です。そしてそれは『本来あるべき姿』とは異なることもあります。
「なんか働きやすいな」「ん? この現場何かおかしいぞ?」と漠然と感じていた理由が、エッセイの形で明文化されているようなスッキリした感じがしました。
抽象的な概念の記事もあるため、まだ研修期間中のプログラマの卵の方は上手く想像がつかないかもしれません。
やはり現場経験を経てからの方が理解しやすい本です。恵まれた現場にいられることに感謝するか、悲惨な現場にいることを知って変わろうとするかは読んだ人次第かもしれません。
真似してみた
-1.知るべき人は、きっと知らない
この類の本を手に取るのは、向上心のある将来有望なプログラマか、あるいは情報収集をかかさない現役のプログラマだ。
現状維持を謳うステレオタイプのプログラマや、大企業の歯車にならざるを得なかったプログラマには届かない。だがこの類の本の内容を真に共有すべきは、彼らのような古株のプログラマではないだろうか。彼らの理解を得られなければ、会社の開発環境を変えることなど夢のまた夢だろう。
例えば誰かがミーティングスペースの机の上に本を置いても、会社の広報で紹介されるようなことがあってもーー彼らのうちの数人が本を手にとって読んでくれる、かもしれない程度だ。
仮に読んだとしよう。その上で書かれている内容を受け入れるのは更に難しい。彼らは長年、ずっと同じやり方で仕事をしてきた筈だ。それを否定されれば受け入れるのは困難だし、新しい概念に戸惑うことも多いだろう。
彼らのうち本当にこの本の価値を理解し、意味を知ることができるのは何割だろうか。実践できるのはそのうちの何割だろうか。
だがもし変わろうとしているプログラマがいるなら、少しだけお節介を焼いても良いのではないだろうか。彼らは一歩前に進み始めた、勇気ある新人プログラマなのだから。