これはガチのプログラミング初心者にはキツいのではないかと(・・)
Python チュートリアル — Python 3.8.3 ドキュメント
- 作者:Guido van Rossum
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
雑感
サクサク読めました。本当のザ・入門書ではどうしても余分な説明が入ります。それは普段プログラミングをしている人にとっては当たり前の話です。
必要なところだけ拾い読みする経験は、他の言語の勉強をしたことがあるエンジニアなら経験があるのではないでしょうか。
PythonチュートリアルはシンプルにPythonのことしか書かれていません。なので拾い読みはしなくていいです。差分だけ頭に入れることができます。
反対に弱い部分があると途端にググる羽目になります。「ラムダ式って確かあれだよ、あれ」とか、「インスタンスとクラスとオブジェクトの違い」とか。ぱっと説明できなかった単語は、読むついでに見直しておきました。
俺の思ってたチュートリアルと違う
当初はPythonチュートリアルを『手を動かしながら何かを作る系』のチュートリアルの類かと予想してました。しかし蓋をあけると全然違ったので、今は 言語処理100本ノック 2015 を始めています。
多分、チュートリアルという名前が良くないと思うんですよ。本来の意味的には合っているんですけど。プログラミングにおけるチュートリアルの言葉の意味が、結構広くなっているような気がします。
これが『Python基礎文法』とか『Python文例集』とかだったら、大分受け取り方が違ったかと。どちらが合ってるとか間違ってるとかではないです。言葉選びは難しいという話です。
読むのに向いてる人
先述の通り何かを作る訳ではないので、「書き方は分かるけど、これで何ができるんだ」と思ってしまう人には向かないと思います。手を動かす系の他の本をおすすめします。
あと国語辞典やリファレンスを読むのが好きな人は、いい読み物になると思います。人によっては眠りに誘われるかもしれません。
他のプログラミング言語を一つでも、一通りマスターした人が、『Pythonではこう書く』を確認するためのシンプルなまとめです。