漁師を雇ってはいかがですか(・д・)?
はじめに
名付けて『面接でよく聞かれる質問をブログ記事としてまとめてみる作戦』。
連載の理由や目次が見たい方は、以下の記事を参照して下さい。カテゴリ『面接対策』からもどうぞ。
模範解答
新しいWeb技術を導入するとき、そのWeb技術が出来る人を募集する必要はありません。私が習得するからです。
例えばWebフレームワークには基本的に変わらない仕組みーークライアントのアクセスを受け、ルーティングに従い処理を呼び、必要ならデータベースからデータを取得し、適切なWebページを表示するという流れがあります。
前提知識の基礎がしっかり固まっていれば、例え言語が変わっても設計思想が違っても、対応することは然程難しくありません。
会社にとって有益なノウハウを蓄積し技術を継承していけるのは、自ら新しい技術を取得していくことのできる自走力、そしてメンバーと情報共有をすることができる拡散力を持つITエンジニアです。
面接では語りきれない長い話
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ
出典ははっきりしないようですが有名な言葉です。この魚をWeb技術とすればどうでしょうか。
鮭だけしか獲らない獲れないなんて漁師さんはいませんよね。漁師さんはその海域や漁法によって分類されます。大体魚の種類に依存していたら、絶滅危惧種になったり条約が改正されたりで、禁止された途端大変なことになってしまいます。
マグロ一本釣り漁やたこつぼ漁などの特殊な漁法もありますが、それはほんの一部でしょう。確かにそういった特殊な技術に関しては専門家を雇った方が確実かもしれません。しかし多くの場合、そこまで専門的な知識を必要とするケースは稀です。
『Rails出来ます』『Djangoできません』は私にとっては奇妙に写ります。『アジを獲れる人が欲しいです』という募集も奇妙です。『漁ができる人』なら分からないでもないですが。
Web技術を基礎から理解できていれば、言語が変わろうがWebフレームワークが変わろうが自分で調べて実装できるのが、Webアプリを開発する技術者に求められているものなのではないでしょうか。
会社にノウハウを蓄積するには
経営者なら誰だって会社に知見やノウハウを貯めたいと思う筈です。
しかし多くの現場を見てきて思うことは、それらの知識は分かりづらい場所に仕舞われているか、すっかり古くなってしまって見向きもされなくなっているか、あるいは人が入れ替わりすぎていて貯まらずに出ていくか……上手く貯めている現場は稀有でした。
客先常駐という性質もあったと思うのですが、他社の方を教育しても得にならないから育てないという空気がある現場もありました。フリーランスの契約はその時関わったプロジェクトをリリースすることであって、その後は関係ないという方もいました。
そういったプロジェクトではやはり人は育ちません。他人事では駄目です。
これらの記事は複数の現場の一般的なITエンジニアを対象にしています。社内向けであれば記事の内容も粒度もより細かくなるでしょう。大事なのは『読んでもらう人』を意識して説明を行うことです。
社内Wikiにこうした情報を分類・蓄積して行くには継続的なアプローチが必要であり、それが出来るのは自走力と拡散力のあるITエンジニアだと、私は考えています。
常にアップデートを続けるITエンジニア
『コンピューターおじいちゃん』『コンピューターおばあちゃん』は実在します。下手をすると私よりもガジェットを使いこなしているのではないでしょうか。かといえばパソコンが使えないおじちゃんもお姉ちゃんもいます。
これは常に言っていることですが、業務経歴と使える技術のスキルに相関関係はありません。年齢も性別も、ひょっとすると前の職業も関係ないのかもしれません。新しい技術に対して抵抗がなく、積極的に自分から吸収していく姿勢が重要です。
私は常に新しい技術に挑戦し、知識の新陳代謝をし、アップデートし続けるITエンジニアで在り続けると約束します。
おわりに
将来の夢は『コンピューターおばあちゃん』になることですね(・∞・)
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